以前にご紹介した日光。
そちらから会津へ続く「会津西街道」
参勤交代などで使われた街道のことです。
当時、その街道沿いの宿場町として栄えたのが
『大内宿』でした。
日光から北へ100Kmほどの距離にある山間の集落です。
大内宿は、道の両側に約30軒以上の茅葺屋根の建物が均等に並んでいます。
「寄棟(よせむね)造り」で作れれていて、妻側(長方形の建物の短辺の壁面)が街道に面している、江戸時代の宿駅制度に基づいて造られた宿場の形態を色濃く残している町並みです。
1981年(昭和56年)には、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
現在は様々な郷土の民芸品を扱うお土産さんや地元(下郷町)ならではの食べ物などを、時代の雰囲気を感じながら楽しんでいただけます。
画像はないのですが、おすすめは・・・
縮緬生地を使った干支の飾り物。
ついついご自身の干支を!
と探してしまうかと思いますが、ひときわ目を引いたのが「巳年」のヘビ。
白いヘビの小物なのですが、何となくご利益がありそうに感じました。
お店の方と話すと、「宝くじがあたった」など、多くの声が寄せられているそうです。
(信じる信じないは皆様次第ですが・・・ 申し訳ありません。)
しかし、そんな思いを込めてご自身や大切な方へお土産としてお買い求めいただけるかと思います。
また、こちらで一度は召し上がっていただきたいものが・・・
名物『ネギそば』です。
ネギそばって、ただネギが多めに入った蕎麦でしょ?
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、1本のネギをお箸代わりにして召し上がっていただく大内宿の名物なんです。
こちらです。
今回は「そば処 こめや」さんでお世話になりました。
茅葺屋根の古民家で、こちらの蕎麦は「お婆ちゃんから嫁さんに伝わってきた家庭の味」、そして家伝の味だそうです。
ネギをお箸代わりに使って、そばをたぐって、それをかじりながら食べるんです。
ここちらの蕎麦は信州・高遠蕎麦の流れを汲んでします。
会津藩・藩祖「保科正之公」(現在の東京・玉川上水の礎を築いた名君)は江戸時代に入り、信州高遠~出羽山形~会津と領地を変えていきましたが、そちらで高遠そばを生産して普及させていったそうです。(コメの不作などで農民が飢餓に苦しまないよう様々なことを実践していたそうです。)
今ではその各地は、そば処として有名な場所になっています。
ネギそばと一緒に食べていただきたいのが「栃餅」です。
灰汁抜きした栃の実をもち米とともに蒸してからついたお餅で、もち米だけの餅と比べると粘りが少なく、もちもちというよりむちむちとした食感です。
今回はきな粉餅。
特徴は大豆で作った黄色いきなこではなく、うぐいす豆ことえんどう豆で作ったうぐいす色のきなこを使用しています。
栃の実は、皮膚を清潔にする効果があるといわれていりサポニンや、抗酸化作用や血圧上昇を防ぐことで知られるタンニンが含まれた健康食品なんです。
独特のクセ(苦味)が若干あるのですが、もち米100%の餅にはない風味があるので、ほんとうに美味しく召し上がっていただけると思います。
福島へご旅行の際は
会津西街道 下郷町の『大内宿』へ是非立ち寄ってみてください。
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